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あれもこれも同じコーティング?それもガラス系だしこれもそっちもガラス系?
それはホントに正しいの・・? 2011/08/06
今回は脱脂についてのお話しを少しご提供させていただきたいと思います。我々の作業においての脱脂といえば、コーティング施工を行う前に実施する作業を意味します。ボディ面の油分を除去してガラスコーティングをしっかり定着させたいという意図がある訳です。”油分を除去する”というところが申し上げるまでもなく”肝”なのですが、残念ながらその油分は見えません(
=一般の方でも、目の良い作業人にも見えません)から、一般の方はもちろん、施工店側も無頓着であるのが現状です。
何が言いたいかというとですね・・、プロ用の脱脂剤を当たり前に使うだけの方法ではきっちり脱脂できていないということです。この辺は作業人の気質やショップの本当の意味での本質を提供しようとしているかにかかっているわけです。もっと言えば、どんな状況に除去したい油分が存在しているかを考えないといくら高価で強力な脱脂剤を使用しても除去できないということです。
施工後のコーティングの効果などのことは別としても、ひとまず脱脂処理せずともガラスコーティングは行えますし、ご依頼ユーザー様には脱脂作業の有無や、その作業レベル(
=どれだけきっちり油分の除去ができているかということです)などはその場では決して伝わりません。なぜなら、申し上げたように目には見えないわけです。ですがコーティング定着にはとても重要な作業であることに変わりないのです。脱脂工程の重要性をわたくしも日々の作業記事や、機会あるときにはお話ししているつもりですし、お打ち合わせ等にも必要あればご説明申し上げている状況であります。

そこで今回話題に取り上げさせていただいております”車のボディと脱脂処理”に良く似た様態をしている水性ペンキを落とす(=脱脂する)ことで少しでも皆さまに”ピン!”ときていただこうと思いまして、ちょっとした実験をご紹介いたしましょう。油分を除去する(
=溶かす)暴露テスト的に。

↓先日(=2011/08/02)お隣りさんとの境界にある柵の塗りなおしに使ったどこにでもあるDIY用ペンキです
  

↓ペンキ缶の蓋に付着した塗料を固めて作業場へ
  

↓脱脂剤を用意します。

・@左がプロの間でも一般的に使用されているシリコンオフ
=強力です、市販のものとは別レベルです

・A真ん中がわたくしが使用している脱脂剤
=ある工業薬品に添加剤が入っているものを、水で50%に希釈しているもの

・B一番右は、Aの原液
=各種拭き取りや洗浄など、いろんなところで使用頻度が高いです


↓では各薬品で固まったペンキを擦り、除去(=脱脂)してみます
   
左の写真は@の通常強力とされている脱脂剤の場合です。落ちが悪いのです。もちろん、ゴシゴシ擦ればそれなりに塗料は落ちますが、本題はお車の塗装面を擦ることですので、そんなトルクをかける作業はあり得ません。
右の写真はBのアルコール系の薬品原液の場合です。軽く擦ると”ヌルッ”と、明らかに塗料を溶解している感触です。改めて本題はあくまでお車の塗装面のことですから、こんなに分厚く、ベッタリと油分がくっついている訳ではないので、Bを適用に希釈したAの脱脂剤が用途に適しているという結論になるのです。

じゃあなぜ?ということです。
いよいよ核心に触れてきました・・

本題はあくまでお車の場合です。脱脂したい油分の主なものは、コーティング前に行うコンパウンドがけのコンパウンドに含有している油分なのです。しかし、その油分は直接的に塗装面に乗っかっている訳ではなく、コンパウンド液中の含まれているわけです。専門的にはエマルジョン化しているというのですが、要は水分に油が隠されているといったイメージです。ですから油性の特性が顕著なシリコンオフではいくら強力であっても、油分を守っている水分に跳ね返され肝心の油分に接触できていないということなのです。
それと同じような状況になっているのが正にこのペンキでのことです。目で確認できますからみなさまにもある程度は伝わるかと思います。実際に上記のようなことをしてみれば五感的にも、より納得することが出来るわけですが・・。

そんな訳で、ひとくくりにする”コーティング施工”ですが、その仕上がりを決めるのは、やはりコーティング剤だけのウンチクでは決まらないということです。基本があってなければ応用は無意味です(=たぶん)。何かのご参考になれば幸いです。



「AKARI 1.3」誕生! 2011/05/23
本コンテンツを以前よりご覧くださっている皆さま、、いろいろご興味いただき励ましのアクセスくださったりする皆さま、、そして何より当店をごひいきいただき毎度ご利用いただいております皆々さま、、いろんな形ではありますが皆さまの”本気”がわたくしのモチベーション、何とか一つの形にすることができました。本当に”感謝×2”でございます。

思い返せば3年前、ウェルムガラスコートを採用させていただくと直ぐに、本剤関連の作成とサンプリングに取り掛かってきてわけです品質追求すれば・・・”良くても、もろいですよ”、”施工性がありえね〜っす”、”高すぎ、芸能人しか相手できませんよ〜”などとわがままにお付き合いいただいたケミカル会社のご担当者様はじめ技術担当者様、本当にありがとうございました。あっという間の3年でした・・、途中からキャンピングカーのゲル面とのマッチング等の精査、検査という追加分が発生してしまいましたから、尚更ご迷惑をお掛けいたしましたこと、改めてお詫びと感謝の念でいっぱいです。未知の対象物としてモニタリングにご協力いただきました、キャンカーショップの社長様などこの場を借りて、お礼申し上げる次第です。


実は4数種類ほどの液剤を同時に開発進めてきまして(
=コードネームで「AKARI」、「KANADE」とお知らせの通り。それぞれ派生タイプがあります)、内2種類を今回同時に発表するつもりでまいりました。しかし、全てのものをご提供させていただくにはもう少し時間がかかること、完成品を置いておくのももったいないということ、キャンピングカーなどにもお喜びいただける皮膜を作って差し上げることができる本剤であるのに、公表しないがゆえ当店のコーティングにめぐり合えず従来品とその従来からの施工法で費用対効果が得られずかわいそうなオーナー様たちが多いのがとても目だっていること、以上の理由から「AKARI 1.3」をアナウンスさせていただくことにいたしました。

また、初期施工以外にも過去にウェルムコートを施工いただいております愛車の皆さまにもメンテナンスとして、何ら問題なく施工可能ですからどうぞご安心くださいませ。そんなオーナー様たちとはまたメンテナンス作業時にお会いできますことを楽しみにしております。
さらにですが・・、これを機に弊店サービス内容であります【メニュー・料金表】ページも合わせてリニューアルとなります。過去のご要望と今回からの弊店メニューとがそぐわない場合もあるかと存じますが、なにとぞご理解のほどお願い申し上げます。まだ書面上未完成の項目もございますので、これまで通りお電話、メールでお問い合わせくださればお答えいたします。なるべく早く完成できるように努めることはお約束いたします。どうぞご了承のほど合わせてお願いいたします。


新しいコーティング剤発売への経緯(その3) 2011/03/25
新コーティング剤: コードネームAKARI ,KANADE

”その1”、”その2”と前置きの話しが続きましたが、今回は本題の主成分の一つ、フッ素についてご案内をさせていただく段階となりますのでよろしくお願いいたします。
『CAS』という化学物質のデータベースを持っている機関には数千万の有機化合物が登録されております(
=もちろんそれ以外にも無数に近い化合物が既に生成されていたりする現状ではあるそうです、専門家の間では当然なことでしょうか・・
)。そうした数ある中で特異的な性質を持つフッ素を主成分とするフッ素化合物が重要になるわけです。

今後のわたくしの話しの内容にご理解いただくため、進めさせていただいているコーティング研究を少しでもご納得いただくためにも、ここでフッ素の特徴を少しお話しさせていただきますね。なるべく日常生活でイメージしやすいような表記を下記では心掛けたつもりです。辞典に載っているような普通の人からすると無用に難しい言い回しは避けます。それゆえ、学術的には筋が通らない説明があるかも分かりません。その場合は趣旨をご理解いただければと存じます。


フッ素化合物としての最小単位フッ素1分子(=F2)は、良悪は別として周囲への影響力が一番強い番長のような存在かもしれません。”サラリーマン金太郎”の金ちゃんといったところです。特異な才能があるゆえ他分子と接触をしますと、激しく衝突反応を起します。人間の目視レベルでは水とも反応して炎をだすとか・・、ガラスや金属すらぼろぼろにしてしまうとかの特徴ですね。しかし、攻撃的なフッ素分子も一度安定状態になってしまえば他原子では見られない強固な内部結束(=学問的には電子の凝縮)状態となります。”金太郎”の例で言えば、どんなもめた相手ともやがてゆるぎない結束力を結び、強固な内部組織が出来上がるようなイメージです。
では次。結束されたフッ素は外部にはどう働くかといえば、いくつか特徴的な作用をするのですが、その中で車のコーティングに最も寄与する効果はといいますと、本題!他の物質との摩擦が最も少なくなるということです。要は他の物質(=車に乗っかってくるさまざまな汚れ成分)が付着しずらいということに他なりません。専門的には『接着エネルギーが小さい』という表現をされ、既に化学的に証明されている事実であるわけです。

そうした特長的な性質(
=金太郎でいえば人間力)を利用して有効活用しようというのがフッ素化合物であり、こと車のコーティングとなればフッ素樹脂の利用となってくるというわけです。これに近いイメージでオゾン(=03)を利用した車内消臭というのがありますが、またまた話しが逸れてしまいますのでここではそのお話しはいたしません。

どうですか、なんとなくご理解いただけましたか??当店のトップページでも明記の通り、そもそもガラスコーティングが全てなのか?ということにいよいよ触れてきました。こういうとすぐに、ガラスはダメなのか、じゃ良いのは何コーティングよ!とみなさんそうなるのですが、そうではなくガラスもフッ素を必要ということが言いたいわけです。
あとはそれらを製品としてどれだけ濃縮してゆくかということです。
ここまでご理解とご納得いただければ次へ進めてまいりますと思います。次回をお待ちいただければと思います。


ウインドガラス車内側のコーティング
2010/10/26
今回お話しさせていただくのは新コーティング剤についてのご報告ではありませんのでご了承くださいませ(
=楽しみにしてくださっている方には申し訳ありません。なかなか上手い具合にいっておりません現状と同時に、ウェルムコートの品質、施工後の安定性、価格等々のすばらしさを思い知らされている、そんな”今”でありますが、くじけずサンプリングしておりますので、どうか暖かく見守ってくだされば幸いであります)。

では本題!ここのところ(
=2010/10月後半)ウインド面のコーティング作業が続きましたこともありますが、当店で行わせていただいている車内側のガラス面のコーティングについてです。コーティングといえば皆様まずはボディでしょう。つづけて気になるのがアルミホイールであったりウインドガラスだったりするのが通例ですね。アルミにしてもウインドにしても両方ともコーティングの効果を一度味わってしまうと、あのスベスベ感と水切れの良さなどでコーティング施工が病みつきになってしまうことが多いかと思います。経験者(=当店の施工をさせていただいたお客様)の方は『ウン、ウン』とうなずいてくださる場合がほとんではないでしょうか。
しかし、ガラス面がきれいになったがゆえに、その反対面のつまりは、内側のウインドガラスの汚れやくすみなどが余計に目立ったり、気になってくるというご不満をお持ちの方も、やはり多いのではないかと思います。

わたくしがお預かりするみなさまの愛車にもガラスクリーナーやウエスなどを車内クリーニングをした際に良く見かけます。でも長い間使われていないであろうホコリまみれのクリーナー缶であったり、他のお荷物やシートの下に埋もれた状態であったりすることも少なくありません。仮にきちんとご使用されていそうな場合でもガラスを拭くクロス自体がホコリっぽいのとか汚れているものであったりとクリーナー類の性能を発揮させられてないことも多いのが現実です(
=失敬な!オレはバッチリやってるさという場合もあろうかと思いますがその場合はすみません。一般的な場合を申し上げております)。また、最近はいろんな電装装備がフロントガラス近くにセットされていたりで、なかなかこまめに、そしてきれいにガラスをお掃除するはけっこう大変なことですよね。

そんな状況にご提案させていただいているのが本メニューであります。ガラスを加工する皮膜はフッ素系、シリコン系、触媒(=二酸化チタン)系が主流の現在であります。もちろんそれぞれの特徴を上手く融合したりして製品化する場合もあります。こと、内側面のガラスとなりますと日常の雨風の影響を外側ほど受けるわけではありませんし、ガラス面を洗車するわけでもありません。さらに、上記でも触れてまいりましたが物理的に作業がしずらかったりすることも考慮し、施工性も重要な検討要素となります。さらにさらには、ガラスは安全走行における最も重要部品の一つでもありますから2次災害(
=例えばですが、施工したことによって紫外線に反応して白濁するとか・・)も考える必要がありますし、皆さま気になるでしょう作業代金のことも忘れてはいけませんしね。

そんな多面の検討結果、現在当店はシリコン系のコート剤(
=重ね塗りしてゆくことで皮膜が強固となっていきます)をメインに、一発でガチッと固めたいご意向、あるいはご予算が許せばチタン成分系のコーティングをご提案させていただいております(=2010/10月現在)。シリコン系コート剤は施工性は良いのですがギラツキ易いなどの欠点が一般的にありますが、ちょっと”隠し味”を調合し、ギラツキを抑える当店オリジル品です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

新しいコーティング剤発売への経緯(その2)
2010/06/28
新コーティング剤: コードネームAKARI ,KANADE

下記の(その1)でも申し上げさせていただきました通り、”コーティング=ガラス”と現在の確立された方程式がどうしてもありますから、開発メーカー側、それを施工するお店側、そして作業を依頼されるユーザー様側ともに、どうしてもガラスコーティングという縛りから抜けだせないわけです。メーカーは売らなきゃいけませんし、施工店はご入庫いただかなきゃ淘汰されていくわけですし。施工を依頼されるお客様にすれば何かよくわからないけど数ある情報から自分を納得させる要素を見つけだし、結果作業依頼をするしかないのかと思います。すでに信頼できる施工店があればそれはお客様、施工店の双方にとって一番良いことです。なぜなら信頼できるということはご自分の大切にしたい部分(
=人それぞれでしょうが・・、なかなか口にできなかったり、しずらい部分のことも含めて、作業に関すること、一連の作業のここの部分を重視しているんだとか・・、仕上がりのこと、作業後のこと、施工代金のことなど)をある程度は共有できているはずですからよっぽどのことがなければご自分の考えどおりのお取引(=そのときの一連の施工)がされることになるのかと思います。ただ、そういった関係がまだ築かれていない場合は、とかくお互いに”ガラス”に頼ってしまいがちになるものです。
『おたくのコーティングはどうなの?』、『おたくのコーティングはどこのなの?、何年持つの?』とけん制しながらの投げかけがユーザー様から施工店の担当者へ・・、そんな投げかけになんとなく腹立たしい思いをしているコーティング施工職人、もしくはそもそもそんなお客様のことは気にしていない施工店のフロントスタッフは、ここはコーティングの”威力”でねじ伏せてやるぜ〜!と、もちろん口には出しませんが説明し始めるわけです。パンフレットをさっそうと差し出し、自分でも意味のわかっていない化学式を指差しながら、ガラスなんですよ!お客様。当店のは完全な
ガラスなんですよ!とにかくガラスなんですよ!っと。するとお客様も『へぇ〜、そうか〜そこまでいうなら・・とにかく完全な硬いガラスなんだから大丈夫だろう』という風に会話から施工予約まで進んでいってしまうのです。わからないもの同士で取り決めたことですから、当然施工も良くわからない仕上がりとなりますし、施工後のアフターもなんだか良くわからないことになってしまうのはすごく当然な流れでしょう。たとえどんなに優れているガラスコーティングであっても、それを施工するのは人であります。その”人”の思い一つで施工方法も異なれば、使用する液剤の量も異なるでしょう。今、旬ですが、”ジャブラニ”も本田選手が鍛えぬいた体で気持ちを入れて蹴るから魔球と化すわけで、そうでないキックではただのボールです。
今回も横道にそれたコラムとなってしまいました。本題のフッ素などのことにつきましては次回お伝えさせていただこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

新しいコーティング剤発売への経緯(その1)
2010/06/12
新コーティング剤: コードネームAKARI ,KANADE
ひっそりと行われておりますコーティング剤テストについての経過についてのお知らせをさせていただこうと思い、パソコンをたたいております。その前に、ここ数年わたくしの中でのキーワードとなっているのは『LED』、『フッ素』、『触媒』の3項目であります。LEDはもちろん光源についてですので別の機会があればご報告させていただきたいと思います。ここでの本題はコーティングについてですから『フッ素』と『触媒』についてのこととなりますので予めご了承ください。

視野を広げればコーティングは決して車だけのことではないという、全体からある固有の物事を考えるというか(
=経済などではマクロとかミクロとかいうのでしたか・・)、お客様の目線やお気持ちに立ってコーティングということを考えるというか、なかなかうまく言えないのですが、車のコーティングの本質的な意義や価値を考えてゆくとこの2点(=LEDは別分野のことですのでここではフッ素と触媒という意味です)が検討せざる負えない課題のように思っておりまして、諸方面に”手足”をのばしているのが現状です。

フッ素といえばフッ素樹脂(
=ちなみに化学式ではC-F、炭素とフッ素が結合した化合物と言う意味です。)、フッ素樹脂と言えばウェルムガラスコーティング。性能、施工価格の両面から当店では現在一番と判断しまして皆様にご提供しているのがこのウェルムコート剤です。ご承知かとは思いますがこのウェルムの皮膜も骨格となるのは当然”ガラス”なんですが、ガラスコーティングがお車をきれいに保つための全てのことに対してベストな皮膜なのかという疑問がやはりわたくしは常にある訳です。ボディをシールドする、保護する、劣化から守る、劣化してきている塗装の劣化進行を遅らせる、キズから守るなどなど・・ボディを守るという面では現在、珪素と酸素を原料とする、いわゆるSi-Oのシロキサン結合から成る”ガラス”コーティングが一番良いというのは間違いがないと確かに思えますね。やはりガラス皮膜は硬度もありますし、皮膜自体が酸化しずらいという特徴からもそう思えるわけです(=もちろんちゃんとした製品といのが大前提でのはなしでございますからそこいらに出回っているコーティングがどうのこうのということはここでは論外となります)。

ガラスコーティングが確立される前をさかのぼれば、フッ素コーティング、シリコーンコーティング(=いわゆるポリマー加工)、カルナバワックス時代へと古き良き時代を懐かしまれる御方もいらっしゃるでしょう。それぞれがとてもすばらしいものだったとわたくしは思っております。”油もの”独特のあの艶、水弾きはそれは楽しかったです。汗しながらカルナバを塗りこんだあとに艶々のボディを見ながらする”一服”(
=筆者杉浦は現在タバコは絶っております、既に4年経過、2010、06月現在)、きれいにしたあとに降る1回目の雨など・・。しかし、その感動が長く続かないという=当時は当然にしか思いませんでしたよね)紛れもない現実。それゆえ、防汚性能よりも皮膜持続性ということがより重視され、もっと持つコーティングはないのか?そのコーティングは何年持続できるのか?とコーティングを施工する業者側と施工依頼をするユーザーとの双方の要求から、必然的に現在の無機質ガラスコーティングへと進化してきた、という時代の流れがあるのではないでしょうか(=日々、たゆまぬ努力の開発メーカー様には敬意を表したいと思います)。

氾濫するコーティング剤
2009/10/8
皆様もコーティング剤に関して、特に施工前の検討段階ではよくお調べになられる方もいらっしゃるかと思います。しかし、お調べになればなるほど余計にどれがどういいのか?自分の愛車にはどれがどういいのか?など、混乱してくるのが普通かと思います。ご承知の通り、巷にはいろんな商品があふれていまして、どれが自分の求めている商品かなどはほとんど分からないのが現状ではないでしょうか。コーティングの成分などはある程度は限られていますが、それぞれの製法や成分の分量などもそれぞれ製造元により違いますから、製品としては別のものとなりいろんな商品名で発売されたりする訳です。また、製造元から世に発売される商品から、製造元のメーカーからケミカル問屋さんなどにOEM供給されたり、そこからまたいろいろと派生しまして施工店さんからもオリジナル的な商品名などが付いて販売などもされていることもよくありますしね。ネットサーフィンなどしてみようものなら、その過大宣伝の”すごさ”にいつものことながら驚かされます。

いまだに何年保証という商品も乱舞しています。実際のところメーカーなどは保証してくれないのが現実、あとは施工店の考え次第というのが圧倒的に多いかと思います。当店ももちろん含めてですが、メーカーサイドで提供される化学式に基づくコーティングの性能が本当にどうなのか?などということは我々施工店だって、その書面や説明だけでは到底分かりません。
さぞ精密機器なのでしょうが、そういった機械によって性能の高さを測っている写真などもよく目にはいたしますよね。それはあくまで実験であって、戸外で本当の厳しい状態でどうなのか?ということでなければ信用はできないのではないでしょうか。

わたくしどもも、オープン以来少なからずいろいろな状況にでくわし、いろんな施工車両や施工部位などを加工してまいりました。お客様あってのこと、大変ありがたいことです。さらにメンテナンスなどでお付合いしていただくお車からもいろいろとデータは取っておりまして、今後のご提案、アドバイスとして有効活用できるよう工夫してゆかねばと思っております。
オーナー様側からコーティング剤お求めになる性能や効果、施工する側から分かってもらいたいコーティングの性能や効果(=もちろん施工にあたっては、代金、作業時間なども関わってはくるのですが)、お互いに納得できればそれが一番で、よい出会いになるのだと思います。
当店では、そんなことを意識しながらコーティング剤も現在進行形でテストしております。現在当店で一押しの『ウェルムガラスコーティング』は、高性能がゆえ、万能ではない部分ももちろんあります。その『ウェルム』ではカバーできない部分に優れた性能を発揮してくれるコーティング剤の確認がもうそろそろとれそうなのです
。ここのところの雨続きにもどうかな・・っと、期待しながらこれを書いております。ヒッソリと・・期待していてください。わたくしもヒッソリと・・テストしております。

ガラスコーティングの硬さとは
2009/07/28
下記の水晶とガラスコーティング(その2)の文中で申し上げました”石英ガラス並の硬さ9H”について、わたくしが思いますのはそんなに硬くはないんじゃないの〜ということ。弊店ではお客様にご提供する前のコーティング剤をいくつかの角度から検証するためにも、数ml(=ミリ・リットル)レベルでの実験から実車の塗装パネルでの状態確認を行いますが、その確認事項の一つに”硬さ”をチェックしております。チェック方法は簡単で、実際のエンピツの芯(
=文房具屋サンで取り寄せます、あんまり硬いのはないところも多いかも)でコーティング膜をこする訳です。こする度合いは、軽く〜ギュっと押さえたりといろいろやってみます。そうしますと”石英ガラス並の硬さ9H”というものでも、3Hぐらいからほぼ確実にキズが入りますね。でもこのキズが確認できるということは、実は悪いとか、粗悪品とかいうことではなく、コーティングとしての被膜がちゃんとあるというふうにも解釈できますので、むしろある意味第一段階合格です。コーティング剤の価値を決めるのはもっと違うところにいろいろ気を使いたい要素がたくさんありますよ。ですから申し上げさせていただきたいことはお分かりかと存じますが・・硬きゃイイってもんじゃない!ということです。

水晶とガラスコーティング(その2)
2009/07/01
いろんな媒体でガラスコーティングの紹介文や説明文ででてきます組成式の『SiO2』というもの(=下のその1でも1ヶ所表記させていただいておりますが)についてですが、化学的には『Si』原子と『O』原子が結合し、それがまた結合し、また結合し合い・・といった具合に多面的というのか、三次元的にネットワークを形成してゆくことであり、これを化学的には”シリカという物質郡を形成する”という表現になる訳です。
話し戻しまして・・、ガラスコーティングを語る場面でこの『SiO2』が頻繁にでてくる肝は、純粋であるということをお伝えしたいのでありまして、少なくとも『SiO2』の物質に関しては、不純物を含まないという意味なのです。そういうことで、『SiO2』でできている石英ガラスは不純物(=不純物が悪いものという意味ではありません、違う物質であるという意味です)を含みません。
では本題のガラスコーティングはどうなのか?ですよね。
よくガラスコーティングのパンフレットや紹介文ででてくる”石英ガラス並の硬さ9H”といった表記がされておりますが、決して、”このガラスコーティングは石英ガラスです”とは書かれておりませんので、文字通り石英ガラスではありません。コーティングに関して検討される場合にも、上記のようなことをご理解されていても損は無いはずですのでちょっと申し上げさせていただきました。

水晶とガラスコーティング(その1)
2009/06/02
先日、以前から見たかった、とある県に展示してある”水晶”を見に行ってきたのです。まぁそれらしく展示している訳ですので大きくて、非常に希少なものなのです。ちなみに水晶とは水の結晶ではなく(=水の結晶は氷ですから)、『SiO2』の結晶性のものをいい、非晶質なものは石英(=英語でいうとクォーツ)と呼ばれるものです。そういえば、一昔前には高品質的なイメージを商品名にした「クォーツガラスコーティング」というのもありましたね。もちろん、純粋な石英のような・・というのをアピールしたくて商品名にしているのだと思います(=その商品がどうのこうのを今この場で申し上げるつもりはありませんので・・)。
皆様も施工にあたっては、いろんなところでガラスコーティングを紹介している文をお読みになって検討されたりするのかと思います。専門用語や化学式も乱舞し、なんだかわかったようなわかんないような・・、とにかく最終的には”効きそうな”商品名を頼るほか術がなくなったりしませんでしたか?そんなとき上記のような関連からお調べしてみるのも、もしかしたら良いかもしれません。真っ暗やみのガラスコーティング剤情報社会を手探りでウロウロするよりは・・


コーティングもいろいろ
2008/06/02
車のコーティングも以前のような「一部の車好きがするもの」、「高級外車に施工するもの」というイメージはなくなり、すっかり一般的にも広がりまして、産業としても既に確立されております(=まだ知らない人からすれば何となく怪しげな雰囲気もありますが)。私、店長の杉浦もこのカーディテーリング業界に身をおく事になる前は基本的におおざっぱで車内でも喫煙なども当たり前にしておりましたし(=既にタバコはやめ2年経過しました)、車マニアでもなく洗車大好き系人間でもなくバンバン洗車機に突っ込んでおりました。
コーティング(=車磨きというコーティング作業前に行う下地処理も含めて)の良さをまだ味わったことのない一般のみなさまにもその良さを知っていただき、そして作業後の「あの何ともいえない感動」を体感していただきたいと思っておる訳でございます。何せ、大方数万円の対価でピカピカになり、お車を購入したときの喜びがまた味わえるのですからね。エンジン内部やその他の機関を新しい状態に戻そうと思ったら数万円というわけにはとてもいきません。
しかしながら、コーティングといってもいろいろございまして、洗車場で1分間でできるサービスもコーティングと呼びますし、車を購入時に営業マンが「サービスしますよ!」というコーティングもあります。専門店で10万円以上するコーティングもあります。当たり前なのですが、すべてが同じ「コーティング」ではなく、使用する液剤もピンからキリまでございますし、施工する腕や作業環境もピンキリです。ですから、思惑と違った「コーティング」をしたのであれば決して満足できるものではなく、何だこんなものなのかぁ〜、となってしまう訳です。ここが非常に残念な部分なのです。宣伝文句もその道のプロが考えますからなおさらショックを受けてしまう場合もあるかもしれません。
施工依頼される方の「想い」にあったコーティングができれば一番です。それは、ご利用されるお車の完全保護や完全復活を求めるのか、お試しでほどほどのものをお探しなのかなどお考えもいろいろかと思います。いずれにせよ、そういった意向を依頼主様と施工者の方が意思通じ合えれば満足したコーティング加工になるのではないでしょうか。施工後も、洗車機かける方もいらっしゃるでしょうし(=車のことだけ考えればおすすめはできません)、ほとんど洗車もしたくないからコーティングをやりたいんだ!という方もおられるはずです。できるだけご意向に沿ったサービスをご提供できるよう私どもも日々技術面、精神面、作業場の設備面等々バージョンアップしなければと思っております。ご縁がありました時にはなにとぞよろしくお願いいたします。

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